ブロニスワヴァ・カヴァラ

Bronisława Kawalla

1943年ポーランド・クラクフの音楽家の家庭に生まれる。クラクフ国立音楽学校では、マリア・ビリンスカ=リーゲロワ女史に、ワルシャワ音楽院ではヤン・エキエル教授のもとで研鑚を積み、主席で卒業した。卒業後、パリでナディア・ブーランジェ氏に音楽理論を、モニク・アース氏にピアノを師事した。またモーリス・ラヴェル国際音楽院では、フィリップ・アントルモン氏について音楽を学び、同時に室内楽も学んだ。1975年にはアメリカ・ワシントンで開かれたバッハ国際コンクールで優勝する。その後、リサイタルやオーケストラのソリストとしても活躍しており、ヨーロッパ、中国、カナダ、アメリカなど世界各地で演奏会を行っている。また世界の音楽祭からも招待され、ショパン音楽祭(ポーランド)、チェルトナム音楽祭(イギリス)、ボルティモア交響楽団・夏の音楽祭(アメリカ)などにも参加している。また、本国ポーランドではラジオ、テレビそしてレコード会社(ボルスキェ・ナグラニア)と録音を行っている。一方、演奏活動の傍ら、ワルシャワ音楽院の教授を務める。多くの弟子の中からは数々のコンクール入賞者が出ている。海外ではソフィア音楽院(ブルガリア)、ギルドホール音楽学校(イギリス)、ベルン音楽大学(スイス)、カールス・ルーフェマンハイム高等音楽学校(ドイツ)、バルセロナ音楽学校(スペイン)、ワシントン・カトリック大学、パロマール大学、ペッパーディン大学(アメリカ)でも教鞭をとっている。また多くの国内、国際コンクール審査員としても活躍し、その芸術的かつ教育的功績に対し、ポーランド国家賞を与えられた。

イェジ・ロマニウク

Jerzy Romaniuk

ウッチ音楽高等学校にてジグムント・イェスマンに師事し、その後、1963年から1968年にかけて、フレデリック・ショパン音楽アカデミー(旧ワルシャワ音楽院)にて、ズビグニェフ・ジェヴィエツキに師事した。大学卒業直後、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団とブラームスのピアノ協奏曲第1番を共演しデビューを果たす。その後、モスクワ音楽院でヤコフ・ザーク、エリソ・ヴィルサラーゼの下で研鑚を積むと同時に、旧ソビエト連邦を旅し、数多くのコンサートとリサイタルを成功させた。ポーランドに戻ると、フレデリック・ショパン音楽アカデミーにて教鞭をとり始め、1997年以降は、ピアノマスタークラスの教授として指導にあたっている。1979年文化芸術大臣賞第2位、1986年優秀指導者賞、1988年優秀指導者賞第3位、1989年優秀指導者賞第2位と、名誉ある賞を多く受賞している。英国、ドイツ、ベルギー、スペイン、デンマーク、イタリア、旧ユーゴスラビア、ハンガリー、チェコ、キューバ、フランス、オーストリア、アラブ首長国連邦、中国等、世界中の国々で積極的に演奏活動を行っている。またレパートリーも幅広く、バッハ、スカルラッティ、ハイドン、モーツァルト、ベートーベン、ブラームス、シューベルト、リスト、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェル、シマノフスキ、ガーシュイン等、数多くの作曲家を得意としている。出版活動にも力を傾注しており、ポーランドのみならず国際的な複数のレコード会社と録音を行っている。特にショパンは数多くレコーディングしており高い評価を得ている。また、英国放送協会(BBC)、オランダのヒルフェルスム、ポーランドのラジオ局やテレビ局にも出演している。

ヨアンナ・ドマンスカ

Joanna Domańska

クラクフ音楽院にてジャン・ホフマンにピアノを師事する。1982 年、シマノフスキ音楽院(カトヴィツェ音楽院)にてアンジェイ・ヤシンスキのクラスを首席で卒業。その後、フランス政府の補助金を得て1986 年から1987 年、フランスのリヴィア・レフの下で研鑚を積む。1981 年ロン・ティボー国際コンクール、1982 年カーサグランデ国際ピアノ・コンクール(イタリア、テルニ)、同年ポーランド・ピアノ・フェスティバル(ポーランド、スウプスク)等多数の国際コンクワルシャワの秋、ポーランド・ピアノ・フェスティバル、ドゥシュニキ・ズドルイ国際ショパン音楽祭等、多くの音楽祭に招待されている。レパートリーは幅広く、カロル・シマノフスキの解釈には定評があり、ブラームスやラヴェル、モーツァルト、ショパンも得意としている。ドマンスカは3 枚シマノフスキのCD を録音している。最初の録音は1995 年にイギリスのオリンピア社よりリリースされ、高い評価を受ける。2007 年には、ポーランドのDUX より2 枚目のアルバム(シマノフスキのバレエ作品<ハルナシェ>のピアノ・ヴァージョンの世界初演)がリリースされ、ポーランドの名ピアニスト、アンジェイ・タタルスキとの共演は話題となった。また、同年シマノフスキのピアノ・ソロ作品集もリリースし、ピチカート社より、世界的に評価の高いスーパーソニック賞を受賞する。この他にも、ポーランド放送、イタリア放送、フランス放送との録音も行っている。現在はシマノフスキ音楽院にて教鞭を執る傍ら、ポーランド国内外のコンクール審査やマスター・クラス、講義などで幅広く活躍している。2011 年から2017 年まではシマノフスキ音楽協会の会長を務め、定期的な音楽祭の開催やカロル・シマノフスキ音楽コンクールの立ち上げなどシマノフスキ音楽の振興に大きく寄与した。

マグダレーナ・リサク

Magdalena Lisak

カトヴィツェ(ポーランド)の音楽一家に生まれる。若年の頃から数々の国内外のコンクールで優勝し、1992年には国際シマノフスキ・コンクール(ウッチ県、ポーランド)において優勝すると共にシマノフスキ最優秀演奏家としての賞を授与された。1994年シマノフスキ音楽院(カトヴィツェ音楽院)をアンジェィ・ヤシンスキ門下生として首席で卒業。同年のゲーザ・アンダ国際ピアノ・コンクール(チューリッヒ)では準決勝に出場。その後、奨学金を得てチューリッヒ音楽院及びバーゼル音楽大学にて、研磨を積む。1996年~1998年にかけてはバーゼルにてクリスティアン・ツィマーマンに師事し、またヴィトル・メルジャーノフ、レオン・フライシャーのマスター・クラスを修了する。1995年、第13回ショパン国際ピアノ・コンクール(ワルシャワ)にて受賞後、人見記念講堂(昭和女子大学)、シュタット・カジノ(スイス)、ナショナル・フィルハーモニー(ポーランド)、ルドルフィヌム音楽公会堂(プラハ)など世界各国の有名ホールにてコンサートを行う。ポーランド、スイス、ドイツのラジオ局やTV局に向けて録音も行っており、1996年にはDUX社よりショパン作品集をリリースした。現在、ソロ、コンチェルト、室内楽等のコンサートをヨーロッパ諸国及び日本、カナダ、中国、アメリカ等で行っており、レパートリーはバロック音楽から20世紀の現代音楽までと幅広い。シレジア音楽協会を創立、会長を務めながら数々な芸術活動を行っている。2008年にシマノフスキ音楽院にて博士号を取得し、同校にて教授を務めている。

ピオトル・バナシク

Piotr Banasik

ピオトル・バナシクは、アンジェイ・ヤシンスキ教授クラスの門下生として2006年にカトヴィツェ カロル・シマノフスキ音楽院を優秀な成績で卒業。2015年にはPhDを取得し、母校にて准教授のポストを得る。これまでにマスタークラスにおいてヴェラ・ゴルノスタエヴァ、アレクセイ・オルロヴェツキ、ダン・タイ・ソン、アレクシス・ワイセンベルク、アリエ・ヴァルディ、クリスチャン・ツィメルマンなどのアーティストの指導を受ける。ポーランド国内外のコンクールや音楽祭で数々の賞を受賞しており、第48回マリア・カナルスコンクール(バルセロナ)メダル受賞、2002年若い音楽家のための音楽祭(グダンスク)一位、パルナッソス国際ピアノコンクール(モンテレイ、メキシコ)グランプリ、2003年ショパンピアノアーティスティックスカラシップコンクール(ワルシャワ)一位のほか、第36回ポーランドピアノ音楽祭(スウプスク)で表彰、2005年10月には第15回ショパンコンクール(ワルシャワ)ではthe best participant who did not qualify to the final roundを含む特別賞を受賞した。2009年リスト国際ピアノコンクール(ヴロツワフ)、2012年ナショナルショパンピアノコンクール(ワルシャワ)でも受賞している。またポーランド文化庁から奨学金も得た。1998年から、ヨーロッパ各地、メキシコ、アラブ首長国連邦、カナダ、米国、エチオピア、ブラジルで数多くのリサイタルを開き、また協奏曲のソリストとして活躍する。これまでにアグニェシュカ・ドゥチマル、ミロスワフ・ヤツェク・ブラシュチック、トマシュ・ブガイ、ウカシュ・ボロヴィチ、シモン・ビヴァレツ、マッシミリアーノ・カルディ、スラヴォミール・シュルザノスキー、オズバルド・フェレイラ、ピオトル・ガイェヴスキ、トマシュ・ゴルカ、ミェチスワフ・グラボフスキ、ズビグニェフ・グラツァ、イェジ・コセック、アレクサンダー・リープライヒ、イェジ・マクシミウク、イェジ・スヴォボダ、マルチン・ナウェンチ=ニエショウォフスキ、ジョン・ネシュリング、ジグムント・リヒェルト、イェジ・サルヴォロフスキ、タデウシュ・ストゥルガワ、ジャン=ピエール・ヴァレーズ、タデウシュ・ヴォイチェホフスキなどの著名な指揮者の指揮の下、ポーランド国立放送交響楽団、ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団、シンフォニエッタ・クラコヴィア、フォークハイマー・カンマーオーケストラ (ドイツ), グアナファト交響楽団(メキシコ), フランス国立ロワール管弦楽団(フランス)、パラナ交響楽団(ブラジル), パデレフスキ交響楽団 (米国)、 そのほかポーランド国内多数の交響楽団と共演。ポーランドラジオ放送でポーランド国立放送交響楽団、ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団との共演を、メキシコラジオ放送でグアナファト交響楽団とのショパン協奏曲第1番を録音している。2001年にはカロル・シマノフスキユースシンフォニーオーケストラとベートーヴェン協奏曲第3番で共演。弾き振りし、録音した。その2年後には同曲をポーランド国立放送交響楽団と録音した。2014年には同オーケストラとアレクサンデル・クリコフスキのピアノコンチェルト第2番を録音した。2019年にはミェチスワフ・カルウォーヴィチのピアノ全曲集を録音したデビューソロアルバムがDUX レコーディングよりリリースされた。これまでに、the 22nd Septembre Musical de l’Orne (フランス、2004), ドゥシニキ・ズドゥルイ国際ショパンフェスティバル(2005, 2012), スウプスクのポーランドピアノ音楽祭、 Oficina de Music de Curitiba Festival (ブラジル、2011, 2012)、 アレクシス・ワイセンベルクピアノ音楽祭(スイス、2007) 、アラブ首長国連邦のthe 8th Music Festivalなどの名高い国際音楽祭で演奏している。演奏活動の傍ら、後進の指導も熱心に行っており、カロル・シマノフスキ音楽院で准教授を務めるほか、カトヴィツェのMieczysław Karłowicz Primary and Secondary State Music Schoolでは鍵盤楽器学科長を務める。2018年からポーランドカトヴィツェカロル・シマノフスキ音楽院で毎年行われている国際ピアノマスタークラスの芸術監督を務める。

シュチェパン・コンチャル

Szczepan Kończal

1985年ポーランドのカトヴィツェに生まれる。カトヴィツェ音楽院(シマノフスキ音楽院)にてヴォイチェフ・シュヴィタワ教授と同じくヨゼフ・ストンペルに師事。卒業後は同校にてヴォイチェフ・シュヴィタワ教授のアシスタントに就いた後、現在は准教授を務めている。第15回ショパン国際ピアノコンクール(2005年)のセミファイナリスト。その他国際コンクールの受賞歴は、トビリシ(2009年)3位、プレトリア(2008年)6位、リスボンのヴィアナ・ダ・モッタ(2007年)5位、ミラノ(2010年)1位、ラウリニャノ(2011年)1位、ティミショアラ(2011年)1位、フラスカーティ(2012年)1位、リッソーネ(2013年)1位、カラーリオ(2014年)1位、シビウ(2016年)2位、ヴェローナ(2012年)2位、ケリケリ(2012年)2位、カンピージョス(2009年)3位、オスロのグリーグ(2008年)2位、高崎(2001年)2位。タリン国際ピアノコンクール(2006年)ファイナリスト。ポーランド国内ショパンコンクールでは3度受賞している。ノアン、ドゥシュニキ、ナショナルフィルハーモニックホールでのショパンフェスティバルを始め、ワルシャワ、スウプスク、ウッチなど他のポーランド国内のフェスティバルや、クレサーレ、オエイラス、ロカルノ、ミラノ、イスタンブール、トビリシなど海外でも演奏活動を行っている。また、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ポーランド国立放送交響楽団、エストニア国立交響楽団、トルコのプレシデンシャルシンフォニーオーケストラ、グルベンキアン管弦楽団などのオーケストラや、アントニ・ヴィト、タデウシュ・ストゥルガラ、マレク・ピヤロフスキ、イェジ・スヴォボダ、ミハウ・ クラウザ、ミハウ・ドヴォジンスキ、アンドレス・ムストネン、アルヤン・ティエン、ペーター・チャバといった指揮者とも演奏している。マスタークラスをダン・タイ・ソン、ピーター・ドノホー、ヴィクトル・メルジャーノフ、ベルナール・リンガイセン、リー・クム・シング、ジョン・ペリー、アンジェイ・ヤシンスキ、クシシュトフ・ヤブウォンスキ、クリスチャン・ツィメルマンと一緒に行った。ポーランド文化庁からは6度に渡り奨学金を受け、他にもポーランド首相、ポーランド子供基金、“Młoda Polska (ヤング・ポーランド)”賞から奨学金を受けた。17のヨーロッパ諸国をはじめ、サウスアフリカ、エジプト、オーストラリア、ニュージーランド、ジョージア、キルギス、モンゴル、中国、日本、カナダなど様々な場所で活動している。

カロリーナ・ナドルスカ

Karolina Nadolska

カロリーナ・ナドルスカはポーランドを代表する若手ピアニストで、類を見ない音楽的感受性と楽曲を創造する力を併せ持っている。これまでにカタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン、またワルシャワのショパン音楽大学にてピオトル・パレチニ(ピアノ)やクリスティナ・マコウスカ=ワヴリノヴィチ(室内楽)のもとで研鑽を積み芸術性を高めた。2009年の卒業時には、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団とのスペシャルコンサートが開催された。2015年にはポーランド国立ショパン研究所(NIFC)ショパンとリストのCDをリリースし好評を博す。2017年9月には、音楽博士号を取得。ポーランド国内のみならず、米国、日本、オーストラリア、アルゼンチン、ドイツ、英国、スペイン、スウェーデン、イタリア、エストニア、フランス、スイス、オランダ、チュニジア、クロアチア、リトアニアなどで演奏活動を行っている。またその傍ら、ワルシャワのショパン音大にて講師を務める。学生時代には、ウラジミール・クライネフ、カール=ハインツ・ケマーリング、ボリス・ベルマン、ジョン・オコーナー、ジャック・ルヴィエ、ドミニク・メルレ、ベルナール・リンガイセン、ユージン・インジック、ディーナ・ヨッフェなど著名な教授のマスタークラスを受講した。2014年ショパン国際ピアノコンクール(ブダペスト、ハンガリー)、ショパン国際ピアノコンクール(カルロヴァツ、クロアチア)、2013年ショパン国際ピアノコンクール(グラナダ、スペイン)にて第1位。2012 ショパン国際ピアノコンクール(ブダペスト、ハンガリー)とショパン国際ピアノコンクール(テグ、韓国)にてポーランド舞踊(マズルカとポロネーズ)の優れた演奏者に送られる特別賞を受賞。2011年ポーランド国内ショパンコンクール(NIFC主催 ワルシャワ・ポーランド)にて第2位とショパン作品の優れた演奏者に送られる特別賞を受賞。2008年ヤマハのピアノコンクール(ロンドンに拠点を置くヨーロッパのヤマハ音楽振興会主催)にて第1位。2004年第6回パデレフスキ国際ピアノコンクール(ブィドゴシュチュ・ポーランド)にて最も優れたポーランド人参加者に送られる特別賞を受賞。2003年ショパン国際ピアノコンクール(マリャーンスケー・ラーズニェ、チェコ)で入賞など多数の国際コンクールにおいて受賞。現在はショパン音楽大学にて准教授を務めている。